日本茜

それぞれの研究員からの連続投稿となっていますが、日本茜の発芽に関してまとめてみます。
写真は3月頃まいたもの。植え替え時です。一つのポットに3-4粒蒔いたものです。
茜の種は殻がとても硬く、湿気と嫌光性で発芽までには最速でも2週間、遅いと翌年に発芽する事もあります。芽が出ないとしても分かる場所に地植えするなど、捨てないようにしてください。発芽率は2割から5割に届かない程度だと考えています。
送りました種は、10-15粒程度ありましたが、2株から多ければ5株は育っていると話されています。勿論、自然のものですので確実ではありませんし、発芽の条件は難しいものです。発芽がうまくいかない理由も定かにはなかなかなりません。
私達として、難しい植物であることは理解していますが、広く古来の日本茜を広めると共に、野に育つ自然の茜の根を採取して染める事ではなく、育てて増やしたもので染める事を目指しています。
2年目以降は、株分け、挿し芽、苺のように横に伸ばして増やす事もできます。
そして、数年後には収穫できるものと考えています。種から育てた茜を増やして、染めらることこそ、草木染めの最も楽しい事だと思います。
様々書きましたが、ご理解頂きます様よろしくお願い致します。
天然染色研究所 田島史朗

SHI-MI-I-RU 天然染色研究所

染めは心にも -しみいる- 家業の染めから 藍の種を手にした事から始まる旅 染色家の父と染めを通じて感じたこと 美術家として試行錯誤する旅がはじまった。

0コメント

  • 1000 / 1000